「これからは物流やな」コロナの末に行きついた村上さんの答え
飲食業の過酷な現場とコロナ禍による限界をきっかけに、村上さんは将来性を見据えて物流業界へ飛び込んできてくれました。未経験から免許を取得し、憧れだったというトラックドライバーとして働き始めて4年目になります。
実際の仕事は大変さもあるが、運転の楽しさや現場の助け合いに支えられ充実した日々を送ってくれているようです。トラックに乗ることで運転への理解も深まり、ドライバー同士の交流も楽しんでくれています。
音声(番組)は以下より聴取できます。
https://open.spotify.com/episode/042049rvihvMU6NijT0hQ1?si=dWo1kIBbRF6kvolWp-u6gg
以下はテキスト版になります。
■女性ドライバー増加中
濱口
村上さんもドライバーさんですよね。女性は業界として珍しいですよね?
村上
昔は珍しかったですが、最近は増えていますよ。
濱口
そうなんですね!
ドライバー歴はどれくらいなんですか?
村上
4年くらいです。
濱口
4年前は何をされていたんですか?
村上
飲食です。セントラルキッチンで14年間働いていました。店舗からの発注に応じて一括で商品を作る仕事ですね。
私は当時の上司と2人で皆の管理をさせていただく側だったのですが、14店舗からのオーダーが毎日くるので、計画はするのですが計画通りに進まず皆の残業で調整する日々でした。
常に戦場のような状態で精神的に大変でしたね。
■コロナがもたらした、飲食の限界の先
濱口
14年働くって、長かったですね。辞めたきっかけは?
村上
私も一生ここで働くんだろうなと思っていたんですけれどね。
転職のきっかけはコロナでした。
業績が下がり、発注も減って給料も減る一方だったんですよ。
コロナ前は残業で調整していた分、コロナ以降は残業も固定給も減りましたから。
当時一緒に働いていた皆の収入の振れ幅が凄くて。
それでもメンバーの生活も考えないといけなくて、精神的にしんどくなっちゃいましたね。
コロナって努力の仕様がなかったじゃないですか。
コロナが明けてからもコロナ前と同じ客足には絶対戻らなかったですし「この先続けられない」と思いました。
仲の良い人が辞めていくのも辛かったですしね。
濱口
自分たちだけではなく、皆さんの収入や生活のことも考えると精神的にきつい状況でしたね。
村上
会社は良くしてくれたんですけれどね、自分の限界でした。
■「これからは物流」一択!
濱口
そこから物流へ転職ですか。
大転職ですよね?
村上
はい。「これからは物流やな」と思いました。
これから物流は人手不足になると聞いて、安定して職を失わずに働けるとおもったんですよ。
そこから免許も取りに行きましたね。法改正後だったので、新たに取得しなくちゃいけなくて大変でしたよ。大型も乗りたいと思っているんですけれどね。
濱口
すごい行動力ですね!
村上
トラックに乗りたかったんです。
女性が運転していると格好いいじゃないですか!
濱口
わかります!!
■ドライバーという仕事の魅力は「ドライブそのもの」
濱口
実際にやってみてどうですか?
村上
楽しいです!
こう言っていいのか分かりませんが、ドライブが好きなので運転がメインで荷物は付属の感覚ですよ。
濱口
その感覚いいですね。
ドライブついでに仕事をする、みたいな!
車の中ではいつも何をしてすごしているんですか?
村上
いつも音楽を流していますが、古いトラックだとトラックの音がうるさくて音が聞こえにくいです。
■異音一つ、事故の元
濱口
古いトラックはそんなに音がうるさいんですか?
村上
新しいトラックは静かで快適なんですけれどね。
古いトラックは割とうるさい場合が多いですよ。
よく整備の人に「この音は大丈夫ですか?」って確認しますね。
でも毎度毎度確認するのは相手に申し訳ないなと思って、一度だけ異音を放置したことがあるんです。
そしたらシャフトが落ちて走行不能になりました。
高速ではなかったので良かったですが、それ以降は小さな異変でも必ず報告するようにしています。
高速だったら止まれずに事故を起こしていた可能性もありますしね。
濱口
ゾッとしますね・・
大事にならなくて良かったですが、改めて些細な異変の気づきがどれだけ大切かって話ですよね。
村上
そうですね。
他のドライバーとも情報交換して、異常があれば共有するようにしています。
■ドライバー同士はとっても仲良し!
濱口
ドライバーさん同士でよく情報交換するんですか?
村上
よくしますよ。
自社同士でもしますし、他社のドライバーさん達とも情報交換しますね。
事故情報や車の状態などを教えてくれるんですよ。
見た目は怖そうでも、実際は優しい人ばかりです。
濱口
イメージは割と強面な人が多いですけれどね。
村上
私も実際に働いてみて優しい人が多いんだなと知りました。
■トラック特有の運転と一般車
濱口
トラック運転での特徴はありますか?
村上
車間距離を大きく取って、ゆっくり走るのが基本です。
大型車は止まりにくいので、安全確保のためですね。
ただ、そこに一般車が割り込まれることが少なくないですね。
ウインカーを出さずに急に割り込みや無理な合流をされると特に困ります。
濱口
確かに危ないですね。
村上
同業のドライバーさん達は優しいのですが、一般車の男性からは女性だからか舐められる場合がありますね。
「邪魔や!!!」って怒鳴られたこともありますし。
濱口
それは結構きついですね。
村上
ドライバーを始めた当初だったので、私が嫌な運転をしていたのかもしれないですしね。
周りに迷惑がかからないように、今は気を付けながら運転しています。
丁寧な運転をするために日々を丁寧に過ごすことに気を使っていますね。
丁寧な暮らしが丁寧な運転にもつながると思っています。
濱口
素敵ですね。
私は「邪魔だ!」みたいに声をかけることはないですが、ドライバーさん達にはいつも心の中でエールを送っています!
ドライバーさん達が運送してくれるから我々は生きていけますからね。
ドライバーさん達を尊敬している人は一般の中にも少なくないですよ。
村上
ありがとうございます。
伝わっていますよ。